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IgA腎症

英語名:IgA Nephropathy

疾患の概要

IgA腎症は、免疫グロブリンAという蛋白質が腎臓の糸球体に沈着することで起こる慢性糸球体腎炎です。日本人に最も多い慢性腎炎で、風邪などの感染症の後に血尿が出現することが特徴です。初期は症状がほとんどありませんが、検尿で血尿や蛋白尿が発見されることで診断されます。進行すると高血圧やむくみが現れ、最終的には腎不全に至る可能性があります。確定診断には腎生検が必要です。治療は病気の進行度に応じて、食事療法、血圧管理、必要に応じて免疫抑制剤などを使用します。早期発見と適切な治療により、多くの患者さんで腎機能の維持が可能です。

執筆者:

澤井俊宏(滋賀医科大学IR室・小児科)

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関連学会の情報

治験の情報

医療機関・研究機関による疾患解説情報

東京医科大学八王子医療センター 腎臓病センター IgA腎症 ~原因と治療法について~
専門医のコラム形式で、IgA腎症の原因と治療法を中心に記載されています。
順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎・高血圧内科 IgA腎症/扁摘パルス療法
IgA腎症について幅広く記載されています。腎生検や扁摘パルス療法、医療費助成制度について触れられています。
横浜市立大学附属病院 IgA腎症
IgA腎症の検査と治療法を中心に簡潔にまとまっています。
大阪市立総合医療センター IgA腎症
イラストや図表、アンケートの結果を用いながら、平易にIgA腎症の解説がなされています。

企業による疾患解説情報

ノバルティスファーマ株式会社 腎援隊 IgA腎症
腎臓の専門医師や専門スタッフ(看護師、薬剤師、管理栄養士)が監修した信頼性が高い情報を多数掲載しています。腎臓に関する網羅的な情報を発信している、患者さんやご家族向けの総合情報サイトです。
最終更新日:2025年7月29日